やまのゆ出版部
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LOVE特急うらら 2.5 第2回
2009年 12月 23日 (水) 23:59 | 編集
目の前には色も形もとりどりのブラジャーが並んでいる。近くにはブラとパンツがお揃いのセットもある。なにを買ったらいいものか。北海道に旅行に行くのに、ヨレヨレのパンツでははしたないから、と海晴にお金をもらったまではよかったが、いざ買う段になると、いったいなにを買えばいいのかさっぱり分からず、麗は頭を抱えた。
初めてのブラならスポブラだということは麗にもわかる。でも、これから彼氏とお泊まりに行こうかという女の子がスポブラなんかしてたら笑われないだろうか。じゃあ、とスポブラ以外のものに目を向けるとワイヤーの入っていないソフトブラと言うものがある。これなら見た目は申し分ない。ただし、あまり豊かとはいいがたい自分の胸に余るのは明らかだ。なにしろ、自分より遥かに発育の良い立夏が先日ようやくスポブラを卒業してソフトブラに変えたばかりなのだ…。
そこまで思考を巡らせて麗は自分の失策に気づいた。

日記に余計なことを書いた!

つい先日-立夏がスポブラ卒業を自慢した直後に自分がまだノーブラであることを日記に書いたことを思い出して麗は青くなった。そんな自分がお泊まりだからといってブラジャーをして行っても背伸びをしているのが見透かされるかもしれない。パンツだけ一張羅にすればいいだろうか。でも、ブラジャーすらする気もないお子ちゃまでは幻滅されないだろうか、やっぱり何か一つブラジャーを……。思考がループする。
「お客様、何かお困りでしょうか?」不意に声を掛けられて麗はあわてた。
「いえ、あの、その、こ、こ、こまっ、いえ、見てるだけです」と断りを入れた相手に目を向けると、そこには店員ではなくルナがにこにこしながら立っていた。
「ごめんなさい、麗ちゃん。あなたが説明書きの前で百面相をしているから面白くて声をかけそびれちゃったの。困り事なの?」
「ルナちゃん、相談にのってちょうだい」地獄で仏、とばかりに麗はルナの手にすがった。

02

第3回に続く
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